2009/06/18
Category : pov
Pov! vol.1 宇田道信氏(ウダー開発者)

Pov!(Point Of View !)では、普通の人とは違った角度からものごとをとらえる人たちにフォーカスをあて、その人が見ている世界はどういったものなのか、また、いつからそんな視点でものごとをとらえるようになったのかを探っていくコーナーです。
Pov!の記念すべき第1回は、オリジナル浮遊系楽器“ウダー”を開発した宇田道信さんです。さっそく、宇田さんの人間性がわかるような質問を色々と投げかけてみました。
◇宇田さんが作った楽器だから“ウダー”
- SCHEMA 志連 (以下、SCH)
ウダーのことをいろんなメディアでお見かけして面白い方がいるぞと思い今回声をかけさせて頂いたんですが、スキーマとしては“ウダー”のことではなく “ウダ(宇田さん)”のことをお聞き出来ればと思っています。
普通のインタビューならウダーが生まれたきっかけを聞くと思うんですが、今後いろんなメディアでとりあげられると思うので、そこんとこは特に聞きません。笑 “ウダー”のことを知るには“ウダ”を知る必要があるなと思ったんです。
- 宇田さん (以下、Udar)
そうですね。笑 正解だと思います。
※ということで、楽器ウダーのことが知りたい方は
googleかYouTubeで検索するか、ウダーの公式サイトhttp://uda.la/へ

◇ウダーは根っからの理系少年にて創られた
- SCH
宇田さんがどんな幼少期を過ごしてこられたのか気になるのですが、ご出身はどちらですか?
- Udar
大阪の堺市で生まれ育ちました。だいぶガラの悪い地区で有名ですが、言葉使いはキレイに育ちましたね。両親も兄弟もみなそうでした。たぶん母親のしつけだったと思います。
- SCH
どんな兄弟構成なんですか?
- Udar
3人兄弟です。上にお兄ちゃんが2人います。今もすごく仲良いですね。
- SCH
子供の頃の兄弟のエピソードとかありますか?
- Udar
僕、小学校の頃からすごい理系だったんですよ、性格が。で、クラブ活動が始まるじゃないですか。僕的にはパソコンクラブとか科学部とかそういうところに入りたかったんですよ。けど兄からの教えで「そういうところには入っちゃいけない。とりあえず運動部に入れ!」と言われました。それで陸上部に入ったんですけど、あれは、良かったなと思いましたね~。
- SCH
それは運命の分岐点だったかもしれないですね。
- Udar
そうですね。そのおかげで理系一色にならずにすみました。普通に育てば理系の中の理系になってしまいそうなところを何とか救われたような気がします。僕はほっといても理系に育っていったと思うので、ほっといても育つ部分じゃなくて運動部に入ったからこそ育つ感性を身につけれたと思うんです。なので兄には感謝してます。
- SCH
自分が理系であると自覚したのはいつ頃ですか?
- Udar
小学校に入る前くらいからですかねー。それはもう「僕は理系だ」っていう自信がありました。もちろんその頃は理系って言葉は知らなかったですけど。笑
- SCH
いいかえれば好奇心が旺盛だってことですかね?
- Udar
小さい頃はいつも何かの質問をしていたそうです。僕は言葉を覚えるのが遅かったらしいですが、言葉を覚えてからは「アレハ何?コレハ何?これはなんでこうなっているの?」とばかり聞いてたそうです。あと虫が好きで蟻とか毛虫とかだんごむしとかを集めて家にもってかえってきてたそうです。
- SCH
ちょっと変わった少年だったんですか?
- Udar
今思い返すとアスペルガー症候群じゃないかっていう話もありました。アスペルガー症候群って言葉自体を知ったのは大学時代なんですけど、母親からも「あんたアスペルガー症候群だったんだね」って言われたり、自分でも「僕はアスペルガー症候群だったんだぁ」って納得してました。笑
- SCH
ちなみにアスペルガー症候群ってなんですか?
- Udar
アスペルガー症候群っていうのは、例えば人間の表情を読むとか言葉の流れを読むことに使う脳ミソの部分を別のことに使っていたりするんです。だから話の流れとか表情を読みづらかったりするけど、そのかわりに何か別の特性を持っていることが多かったりする症状です。まぁ、簡単に言ってしまうと、個性といえば個性ですよね。

◇現在のウダーとこれからのウダー
- SCH
小中学校の時に音楽との接点はありましたか?
- Udar
全然なかったんですよ。昔も今も、音楽が好きっていうレベルは“人並みか人並み以下”だと思っています。
- SCH
そうなんですね。意外です。楽器を作るくらいだから音楽にものすごく傾倒しているのかと思ってました。
- Udar
どちらかといえばTVゲーム世代なので普通にファミコンとかやってました。強いて言うならビートマニアに出会った時に、少し音楽の楽しさを覚えたかもしれませけど。でも音楽もゲームも普通の子と変わらないと思います。
- SCH
そんな幼少期を過ごしてきた宇田さんから、なんでウダーが生まれるに至ったんでしょうね。普通なら楽器を弾くことに意識がいくと思うのですが、楽器を創るという風に流れていったわけですよね。
- Udar
ギターでもピアノでもそうなんですが、昔の楽器っていうのは音を出すことでせいいっぱいだったと思うんですよ。当時はユーザーインターフェースにこだわれなかったと思うんです。でも、現在は音を出すことが簡単になってユーザーインターフェースもいろんなものを作れるようになった。だから、今こそ理想の楽器を作るべきなんじゃないかと思ったんです。
- SCH
すごいですね。その発想はなかなか生まれないですよ。ちなみに、今ってウダーを作って何年目でしたっけ?
- Udar
2000年の初めに思いついたので、もう9年10年経ちますね。もう10年たつんですね…。笑
- SCH
でも、色んなところで賞を受賞されたりして、すごく順調な印象を受けますが。
- Udar
出せば賞を取れるという自信はつきましたね。何度か取りましたし。だからといって賞を取ることが目的ではないんで、賞を取ることがウダーにとって良いのであれば取るし、よくないんなら応募もしないです。
- SCH
今後ウダーをどう展開させていきたいとか構想とかありますか?世の中に広めていきたいとか。
- Udar
広めるとか、そういった部分はみなさんにお任せしてます。自分はウダーを理想の楽器としてつくるだけで、欲しいというと人がいるんであれば、ウダーを売るための会社を作って売っていきたいと思いますし、誰も欲しいと言わないのであれば自分だけのウダーを作っていくと、それでいいと思っています。
- SCH
今ってウダーは完成はしているのですか?
- Udar
いやいや、まだまだ完成していないです。まだまだ楽器として突き詰めていきたいですね。
頭の中に理想の形があるんですよ。こうなれば完璧だっていうのがあるんです。それに近づけていってるだけなんです。今は80%くらいまできていて、まぁ合格点ではあるとは思っていますが、まだまだ90%もあるし、95、96、98とか100%になるべく近づけたいと思っています。
- SCH
なるほど、格好いいですね!コメントも、想いも。

◇やっぱり、宇田さんが作った楽器だから“ウダー”
- SCH
最後に、宇田さんの中でウダーってなんですか?
- Udar
楽器です。
- SCH
笑。明快ですね。

- 編集後記 -
実は、ここには載ってませんが初めて買ったファミカセや好きなマンガなど色んなお話をして頂きました。正直、何を質問しても返ってくる答えが独特で、宇田さんならではの視点が確認できた気がします。ほんと宇田さんじゃなきゃ、ウダーは生まれなかったというのが結論です。後付けかもしれませんが、ウダーというこのネーミングも必然だったように思います。
ちなみに、このインタビューがきっかけで一緒にイベントをやることになりました。
詳細はコチラ
( インタビュー:2009/06/26/fri )
Author : shiren








